Forecast+のダッシュボードは、ビジネスの主要な財務指標と予測を包括的に視覚化できるように設計されています。
ダッシュボードの見方
ダッシュボードの右上には、シナリオセレクターと時間軸セレクターがあります。これらのツールは、特定のシナリオや時間軸に基づいて表示するデータをカスタマイズするための強力かつ簡単な方法を提供します。
シナリオ・セレクター: このツールでは、さまざまな予測シナリオを選択して比較することができます。チャートによっては、複数のシナリオを同時に見ることができる場合もあります。ただし、チャートの中には、明確にするために一度に1つのシナリオしか表示しないように設計されているものもあります。これらのスタンドアロン・チャートで複数のシナリオを選択した場合、データのデフォルトは基本的なケース・シナリオとなります。
時間軸セレクター: このツールでは、調べたい期間を調整することができ、過去のパフォーマンスや将来の予測を柔軟に検討することができます。
これらのセレクターを併用することで、データをダイナミックに表示、比較することができ、異なる条件や期間に基づく傾向、パターン、相違点の分析が容易になります。
ダッシュボードには以下の項目が含まれています。
1. 収益:
収益グラフには、実際の収益と様々な予測シナリオによって予測される収益の両方が表示されます。このグラフから、収益実績と予測の整合性を直接確認することができます。このグラフにより、ビジネスが収益目標を達成しているかどうかを把握し、必要に応じて是正措置を講じることができます。
2. 利益:
このグラフは、予測シナリオに基づき、ビジネスにおける利益と予測利益を表示します。ビジネスの収益性を長期的に評価するのに役立ち、利益率が維持されているのか、それとも戦略に調整が必要なのかを迅速に確認することができます。
3. 銀行:
このセクションは、現在のキャッシュ・ポジション(実績)と予測(予想)の両方を視覚的に表示します。健全なキャッシュ・バランスを維持することは、ビジネスの安定運営にとって極めて重要であり、このグラフはそれを効果的にモニタリングするのに役立ちます。
4. ランウェイ:
ランウェイのグラフは、現在のキャッシュ・バランスでどれくらいの期間事業を継続できるかを示し、事業の財務の健全性と持続性を明確に示します。
5. 経費内訳(タグに基づく):
Expense Breakdown(タグに基づく)チャートは、タグごとに分類された事業費の詳細な内訳を表示します。これにより、重要なコスト要因やコスト削減の可能性がある分野を特定することができます。
6. 純利益率:
このグラフは、ビジネスの収益性を示す重要な指標である純利益率を表示します。これにより、ビジネスがいかに効果的に収益を利益に変換しているかを知ることができます。
7. 売上高営業利益率:
このグラフは、ビジネスが一定期間にどれくらいのスピードでキャッシュを消費しているかについての情報を提供します。既存の手元資金でいつまで事業を継続できるかを判断するのに役立つため、新興企業にとっては特に重要です。
8. 固定 vs 変動(タグに基づく):
このグラフは、固定費と変動費をタグで分類して対比したものです。固定費と変動費の比率を把握することで、支出をより効率的に管理し、戦略的な意思決定を行うことができます。
9. 顧客獲得コスト:
顧客獲得コストのグラフは、新規顧客の獲得に関連するコストを表示します。マーケティングキャンペーンや全体的なビジネス戦略の費用対効果を評価するために不可欠です。
計算方法:
予測CAC:過去3ヶ月間の新規顧客獲得にかかった平均コストです。将来のコストを予測するのに役立ちます。
計算式:過去3ヶ月のCACの平均
予測新規顧客数: 予算のマーケティング費用を予測CACで割って算出します。新規顧客数を予測するのに役立ちます。
計算式:予測マーケティング費用÷予測CAC
実際のCAC:これは新規顧客獲得にかかる実際のコストです。マーケティングに費やした実際の費用を実際の新規顧客数で割って算出します。
計算式:実際のマーケティング費用÷実際の新規顧客
10. 予算差異:
予算差異グラフは、予算が作成され、それに対応する実績がロードされると有効になります。各項目の予算額と実績額を比較し、会社の支出超過または支出不足の領域を特定するのに役立ちます。
11. 予測差異:
予測差異グラフは、少なくとも1つの予測が作成され、その後実績がロードされるとアクティブになります。予測数値と実績を比較することで、予測の精度を把握し、将来の予測調整に役立てることができます。
ダッシュボードの各項目は、財務上の意思決定や戦略立案において重要な役割を果たします。この包括的な機能により、十分な情報に基づいた意思決定を確実に行い、ビジネスを財務目標の達成に導くことができます。